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遺跡の分布調査(26)

ダム湖
写真1 令和6年8月21日:御母衣ダム湖
凹み石
写真2 赤谷遺跡で採集しました凹み石(くぼみいし)と打製石斧

写真1は赤谷遺跡の様子です。水位の低下が十分でなく採集遺物は少量でした。
写真2の凹み石は、石の片面か両面に1~2カ所または多数の「くぼみ」のある縄文時代の石器です。
用途は、諸説ある中でクルミ類などの殻を割る道具とするのが有力です。

飛騨考古学会総会のお知らせ
2月2日(日)午後3時から 高山市民文化会館にて
午後4時頃から講演
講師:大石崇史氏 「宮田式」を巡って ~「宮田式」からみる縄文後期前葉の地域間関係~

※講演は一般の方も参加できます。(申し込み不要・無料)

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「両面宿儺」ですよね?

毘沙門天
これは「毘沙門天」だそうです。
毘沙門天は、阿弥陀如来を守護する四神の一人
つまり、仏教の神様で、戦の神として室町・戦国期
には特に盛んだったようです。
この背中合わせ(双身)の毘沙門天像は
木造・銅像合わせて全国に12体以上
見つかっているそうで、室町時代の護摩祈祷用の
小さいものが多いようです。
飛騨では、より大型で石製、木製、土製があり
「宿儺様」と称されるのが大きな特徴です。(ま)

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巳年(みどし)に寄せて

蛇
   巳年(みどし)に寄せて  ― 蛇体文土器 ―
 甕の口縁部に 鎌首をもたげる蛇。猛毒をもつマムシだ。
甕に手を入れようとする者に対し、毒蛇が守っているモノは何だろう。
貴重な秘薬か、神聖な酒か・・・。縄文人が最も恐れた動物は、
クマでもイノシシでもなくマムシであった。嚙まれれば命にかかわる
その毒性を利用して、縄文人はマムシにその守りを託したのであろう。
 縄文前期後半に始まる土器口縁部への装飾は、イノシシ・鳥、
そしてヘビ・トカゲ・カエルなどの爬虫類・両棲類に変わっていく。
その極みが火炎土器(かえんどき)であり、やがて人体文となって消滅する。
彼らがヘビに託した祈りは、その生命力の強さ、即ち冬を経て春に再び
蘇る再生能力であったに違いない。
 今年の巳年は、あなたの気力のよみがえりを促す、したたかな年となる―
―かも知れない。(東京都宮下遺跡出土 勝坂式土器)    (朝)

今年もよろしくお願いします。
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